Rosetta - The Galilean Satellites [2005]
- アーティスト: Rosetta
- 出版社/メーカー: Translation Loss
- 発売日: 2006/03/13
- メディア: CD
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アメリカ・フィラデルフィア出身のポストロック/ポストメタル・バンド、Rosettaの1stアルバム。2枚組みで全10曲、およそ120分に亘るスペーストラベル。
先に述べたとおり、このアルバムはCD2枚で構成されている。Disc 1はドゥームやスラッジの重苦しい雰囲気を汲むヘヴィでメタリックな5曲を収録し、もう1枚のDisc 2はポストロック的でアンビエントな5曲を収録。2枚組みという形態を利用してバンドの持つ二面性を見事に表現しているのである。
Disc 1から想像できるのは、Cult of LunaやIsis、Neurosis、Intronaut、Pelicanなどのハードコアな咆哮を交えるポストメタル。それに対しDisc 2はSunn O)))やKhanateを思わせるスペーシーかつノイジーなポストロック。Disc 2に関しては曲名が全て星の名前だというこだわりっぷり。
宇宙という虚無の如き空間で、宇宙飛行士は何を思うのだろうか。数々の星の存在を認めたとき、何を感じるのだろうか。
Pelicanを聴いた時に何か大きなものと相対し、溶け込んでゆくような感覚を覚えたが、Rosettaを聴いた時も似たようなことを感じた。こちらは、溶け込むというか、無に帰してしまうような感じだけれど。
歌詞を掲載していなく"These songs are about a space man."とだけ記された見開き式のアートワークは、あのIsisのAaron Turnerの手によるもの。なるほど、何かしっくりくるものがある。
先月リリースされた、ポストハードコアバンド Balboaとのスプリットアルバム"Project Mercury"もかっこいいので、いつか書こうかと思ってます。