薄いようでアツい言葉の壁

車校では実技の教習も始まった。ただここで問題が生じる。
自分は東海人。そしてここは東北。さらに教官は・・・年配。年配!
ただの通常会話でさえ訛りが耳について気になるのに、相手が年配の人ともなるともはや別の言語。指示が聞き取れない。さらに声が小さい。まさにアウェイでの戦いである。

  • 始めてハンドルを握った自分は「ここアクセル踏んでいいんですか?え?ギアチェンジです?」と、こんな調子。
  • 教官は何かボソボソと言っているが何を言っているのかさっぱりだ。
  • そうこうしているうちにカーブに差し掛かる。何をしていいのかわからない。
  • ブレーキを踏まれ、何か注意される。
  • 一番上に戻る。

二年目になっても東北弁を理解できない僕が悪いのだろうか。いや決してそんなわけでは無いはずだ。誰も悪くない。だからこそ遣る瀬無い。
そろそろ梅雨に入り、直に暑くなってくる時分。僕にとって教習所の訓練コースは、通常よりも熱そうである。