2007年良かったアルバム10(+10)枚


今年は結構な量の音楽を聴いたような気がする。
おそらく色んな分野に手を出したのが一番の原因じゃないかと。広く浅くを信条にしている者の性である。

Far From Refuge (紙ジャケット仕様)
God Is an Astronaut - Far from Refuge
"Radau": http://www.youtube.com/watch?v=vmHvJfUSOj8
アイルランドのインストロック。今までの作品よりドラミングが力強くなり、より動的に。扇情的なメロディがクセになる一枚。

Red Album
Baroness - The Red Album
"Wanderlust": http://www.youtube.com/watch?v=Bb3ep6YW0JI
僕はアートメタルバンドと呼びますよ、勝手に。ビデオが超かっこいいんでお願いですから30分尺でそのままショートムービー作ってください。

II
Maylene and the Sons of Disaster - II
"Darkest of Kin": http://www.youtube.com/watch?v=FIx8NSiRABc
元Underoathのヴォーカルさんがいるバンド。いやらしいくらいノリノリで渋い。あと男臭い。

Frames
Oceansize - Frames
"Unfamiliar": http://www.youtube.com/watch?v=dFkyrRqzkIQ
UKのプログレオルタナ・バンド。アルバム毎にちょいちょいスタイルが変わって、今回は90年代を思い出すオルタナ的な色が強くなってる。

Phantom Limb
Pig Destroyer - Phantom Limb
"Loathsome": http://www.youtube.com/watch?v=5MEeoj_K2QU
これは期待通りだった。欲しい物が来た。例によって歌詞がゲロイ(ゲロカッコイイの略)です。リリースの度に真っ当なグラインドコアからちょびちょび遠のく、この感じがいいんですわ。

Radiance of Shadows
Nadja - Radiance of Shadows
男女のドローンユニット。まずジャケットが素晴らしい。音のほうも、透明感のあるアンビエントと、ひしゃげたノイズをぶつけるドローンの共存が程良いコントラストを生んでいて美しい。 人は狂気じみた美しさに惹かれるのである。

Prey for Eyes
The Red Chord - Pray for Eyes
"Dead Prevailed": http://www.youtube.com/watch?v=WgUhBiA5rBc
今年のエクストリームミュージックの傾向としてデスコア(Deathcore)というスタイルの音楽が世界的に一気に世間に広まったりしたが、そのデスコアを一つ進めた所にいるがこのバンド。

Planet of Ice
Minus the Bear - Planet of Ice
"Knights": http://www.youtube.com/watch?v=Kols9wQQPzs
前作と比べてバンドとしての音が成熟していて、より確立された独自のサウンドを聞くことができる。来日公演楽しみ。

Colors
Between the Buried and Me - Colors
"Sun of Nothing": http://www.youtube.com/watch?v=e3VMlADyfIQ
このバンドはこの一作で、メタルコアはおろかメタル界に大きな一石を投じたと考えてもいい。技巧派集団が到達したエンターテイメントのひとつの境地。

Death Is This Communion
High on Fire - Death Is This Communion
"Rumors of War": http://www.youtube.com/watch?v=89h-X-tZa_w
3人メタルの限界を押し広げるHOF。今更Sleepがどうとか言わせない迫力がある。熱いし汗臭い。

そして次に限りなくトップ10に近かった10作品。

Burning Off ImpuritiesHurtbreak WonderlandCity of EchoesConquerorWitchcult Today
Wake/Lift (Dig)PrecambrianROCK DREAM‐LIVE AT EARTHDOM 18 Nov. 2006‐Defective Epitaph (ディフェクティヴ・エピタフ)
Cease Upon the Capitol - Untitled

個人的には、ポストメタル、デスコア、エモヴァイオレンス、ドゥーム、ドローン、ストーナーに沸いた一年だった。
デスコアはほとぼりが冷めてきたメタルコアの次を担う感じで流行ってきたんだけど、あまり長くは続かないだろうと思ってる。あとLa QuieteとかAmpereの来日もあって激情系もやばかった。ConvergeやPelican、Sunn O)))、Electric Wizardの来日も影響してるな、きっと。
音楽的には良い一年だった。耳には辛い一年だったかもしんないけど。
来年、どうなるかな。じわじわきてるスラッシュメタルの再興がどうなるか楽しみ。