雨が降ってきた。土砂降りだ。

明日は金曜日だけど大学三年生な週休3日制の僕にとっては休日、週末の始まりだ。無論就職活動を視野に入れてのカリキュラムなんだろうけど、身を弁えず大学院進学を考えている僕には未だ実感が沸いていない。まったく、もう動いている人も多いのだろうのに。目と鼻の先であるはずの二年後の自分の姿が想像できない。熾せる光で前方を照らす術を探している。見つけたい。
バイトが終わった後、半額になったお惣菜を適当に選んで買って帰った。ビールを啜りながらレバーの唐揚げとあんかけ厚揚げを突っつく。占めて300円の豪華なディナー。BGMにと思ってかけていたOceansizeのFramesの甘い低音が身に染みる。前にも増して深いバンドになった。涙腺が緩むのはアルコールの所為だけではないだろう。うん、歳を取ったんだ。
イングランドの匂いに誘われたのか、急に雨が降ってきた。今日も昨日も天気が悪かったからな。雨の休日は嫌いじゃない。一日中布団にくるまっていたって自分に対する後ろめたさを感じないから。そういえば、数日前から始まったアパートの外壁の張替え工事に使われる資材が外に置いてあった。あれは雨に濡れても大丈夫なんだろうか。近頃、10時半からの講義にギリギリ間に合う程度の時間帯に起きれるようになったのは、あれのカンカンという音の存在が大きいんだ。僕が通学生活に慣れるまで、一ヶ月くらいのスパンでゆっくり工事してくれよ。それも朝早くからさ。

Oceansize - Unfamiliar