Leng Tch'e - Marasmus [2007]

Marasmus

ベルギーのグラインドコアバンド Leng Tch'eの5thフルレングスアルバム。愛するRelapseからのリリース。中国に実在した「磔にした罪人の肉を少しずつ削ぎ取っていく」という世界で一番過酷な刑の名を冠している話が、一部の人の間では有名なバンド。
グラインドコアとは書いたものの、前作と比べると明らかにスピードが落ちている。曲の長さも前作の平均が1分半くらいだったのに、今回は2分や3分当たり前です。なんか、普通です。方向性が変わったんだろう。
とはいえ初期からのアグレッションが衰えている訳ではないし、デスメタルの影響をモロに浴びたようなメロディと言えるメロディも盛り込まれている。聴き易くはある。
総評としては微妙なところだけど、「出来損ないグラインドコア」とするよりは「出来の悪いデスラッシュ」あたりとして見ることができれば･･･って、あれ？とまあ個人的には残念な一枚。
彼らの前のアルバムが好きだった人には物足りないと思う。グラインドコアとして聴けないんじゃないかな。
ていうか前作"Process of Elimination"の北斗の拳が強烈過ぎよね。アルバムの初っ端から「アータタタタタタタタ!!」はなかなか･･･。
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