Zozobra - Harmonic Tremors [2007]

Harmonic Tremors

Harmonic Tremors

このZozobraという単語、どこかで聞いたことがあるという人は二通りの人がいるだろう。メキシコの厄払いのお祭に登場する人形として知っている人、或いはバンドOld Man Gloomの作品名として知っている人である。どうやらWikipediaによるとZozobraとOld Man Gloomは同義の言葉であるらしい。
世間ではCave InのCaleb Scofieldの新プロジェクトとして認知されているヘヴィ・ロック・バンド Zozobraだが、ドラムを叩いているSantos Montanoの存在を踏まえると、「Calebが中心となったOld Man Gloomのアナザーサイド」であるとも取れる*1。上で触れた様に、バンド名がバンド名なだけに。
Cave Inのヘヴィな部分を担当していたCalebが、Cave Inがカオティックに叫びまくっていた頃の古巣 Hydra Headからリリースした作品なのだから、人によってはある程度の想像はできるかもしれない。まさにご想像の通り。Old Man Gloomのヘヴィでスラッジな曲調とハードコアな叫びに、Cave Inの"Antenna"期のような歌を取り入れたような感じ。
Cave InというよりはOld Man Gloom寄りな印象は受けるものの、Cave Inにあった独特の浮遊感(Space Rock?)のようなものが明らかに浮き出ている曲もあるし、それに「これ系」にしては一曲一曲が短いのも特徴的。Cave In、Old Man Gloomどちらのファンでもすんなり聴けるんじゃないだろうか。Hydra Head好きならこんな文章読む前にとっくに手を出しているはずだ。

http://www.myspace.com/zozobra505

*1:CalebとSantosはどちらもOld Man Gloomのメンバーである。