Alice in Chains - The Essential

Essential Alice in Chains

Essential Alice in Chains

Alice in Chainsの2枚組みベスト盤。過去の名曲はほぼ網羅しリミックスやアンプラグドも収録。"We Die Young"、"Man in the Box"で始まって"Would?"で終わるという流れがまた良い。
90年代はNirvanaSoundgardenなど、グランジと呼ばれるロックが横行していた時代であった。それゆえNirvanaと同じくシアトルから出てきたこのバンドもグランジと呼ばれるハメになった。(そう思うのは、自分はこのバンドの本質がメタルバンドであると考えるからだ。うねうねと生き物のように蠢くギターとか。)こうして並べられた彼らの音源は、そういった混沌とした時代を思い起こさせるだけの迫力があるのだと思う。とは言っても90年代なんて、自分はただの小学生だったのであくまで想像の範囲を出ないけど。
今年2006年の夏、UDO MUSIC FESTIVALには新ヴォーカルを加えたAlice in Chainsが出演した。うれしいことにこのバンドは未だ現役である。しかしこのベスト盤を聴いていると感じるのはやはり、四年前にオーバードーズで逝去したLayne Staleyの存在感である。
再結成を遂げた彼らだが、Layneの不在はあまりにも大きい。こう言うのも悪い気がするけれど、このまま過去のバンドとして皆の胸に眠るのも良いんじゃないかと思う。1990年"Facelift"から2002年のLayneの死まで90年代いっぱい走りきった彼らは、既に音楽界に多大過ぎるほどの影響を与えているのだから。